プロフィール
故郷を離れて13年目のカズー
故郷を離れて13年目のカズー
アクセスカウンタ
オーナーへメッセージ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 6人

2011年01月08日

今更ながら、あけおめですね

昨日のテレビでは春の七草がゆを食べる話が報道されていたというのに、今更「明けましておめでとうございます」では、このブログに掛ける情熱が疑われるというものだ。既に清水エスパルスの事務方は営業を始めて、小林大悟選手の日本復帰を公式サイトで発表していたというのに……。

実際は、地域によって7日までが松の内である所と、15日までが松の内である所があり、清水はどっちだったかな?まぁどのみち仕事なので七草がゆなんぞのんびり食べている余裕はないわけだったので分からないのも仕方がないか。現住所のある地域では、15日にどんど焼きというイヴェントをする所が結構あるので、後者なのだろうか。

前置きが長くなったが、この場末にあるブログをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。今年も静岡空港関連テーマと旧清水市関連テーマを2トップとして皆様とコミュニケートを取っていきたいと思います。

本当に、県外在住者が書く静岡空港関連記事がなぜかこのブログの中でページビューが多かったというのが不思議である。まだ静岡空港に遊びに行ったことすらないのに、元物流業者というだけでたまに書く空港関連記事に人気が集まる理由が分からないのだが、もしかして県内では下手なことを書くのはタブーだから県外在住者が書いた記事を見たい、ということなのかもしれない。

そして、個人的にはいちばん興味がある清水エスパルス関連記事は、やはり現場感覚が消えてしまっているので、意外にページビューが少ないという結果が出ている。そういえば、Wikipediaの各外国語版の記事を眺めてみると、岡崎慎司選手がシュトゥットガルトに移籍「した」ことになっているのだが、清水・静岡界隈(かいわい)ではどのようにうわさされているであろうか。

どうしても取材freeで記事を書いているので、興味があるテーマだとパッパッと記事を書いてしまうのだが、紙版の新聞を読めないので、ネタ枯れを頻発しやすいという欠陥を抱えている宿命があって、そこがつらい所である。それにブログを作りすぎてメンテナンスがきついのかな、と感じる所もあり、今年もたまに記事を書く、というスタンスは変わらないであろう。

ただ、県外在住者の利点をもう少し生かしたいと思うが、空港関連記事以外にはそれは難しいのであろうか。例えば川勝知事が学者時代に書いた本や論壇論文を読みあさって、それが果たして県政に生きているのかどうか、というテーマなどは情報の中心地である東京在住者の利点になりうるから、少しそちらの方面を考えてみるとか。

何だかつまらない決意表明記事になってしまったが、もう一けただけでもページビューが増える記事を書けることが今年の目標である。私の保有する各ブログで協調し合って、相互作用を起こせるようにしたい。

ということで、今年もよろしくお願いします。  

Posted by 故郷を離れて13年目のカズー at 21:10Comments(0)その他

2010年12月25日

静岡2年連続降雪

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/478177/

産経新聞(ただし、MSN産経ではなく、イザ!の方である)平成22年12月25日 14:26配信の記事によると、今年も静岡県(そのほかの地名が記載されていないので、静岡市と見て良さそうだ)で降雪が観測された。同記事によると、去年の初降雪は大みそかだそうである。

環境保護な人は「地球温暖化」の阻止に熱心で、しかも今年は暑夏かつ全体的に暖かい傾向があったので、なおさらトーンが上がりそうだが、静岡市の降雪(最も葵区の山の中とかいうのでは嫌だな)が12月に観測されるのは、私が清水に住んでいた時には全く想像できなかった。一回だけ日本中で大雪に見舞われた時にはさすがに清水でも積雪があった(その時は1月)が、それでも県内の交通には全く影響のない程度で、「南国静岡」を実感した次第である。

今年は東京で今月中旬まで「小春日和」が多かっただけに、「地球温暖化」の影響か、と思わせるところがあるが、ほかのパラメーターによる影響がなければ、一部の学者が唱える「地球寒冷化」現象の一環ではないかと思われる。

確かに昨晩から東京(とはいっても八王子近辺であるが)では氷点下の気温を観測しており、小春日和の直後にこういう急転直下の気温になるのでは服装の準備や転換に困ってしまう。まして雪がめったに降らない静岡だと、降雪が起こってもそれに対応できる服装類が家にないという事態は大いに想像できるところである。

ところで、静岡市で積雪を観測したということは、静岡空港ではどうであったのだろうか。最も積雪1㎝とかでダイバードになるような空港はいかな南国静岡でもあり得ないだろうが、空港の地上要員たちは除雪に大わらわであったに違いない。  

Posted by 故郷を離れて13年目のカズー at 15:29Comments(0)その他

2010年12月23日

清水、高原直泰を獲得

http://www.shizushin.com/sports_news/shizuoka/20101223104210.htm (静岡新聞)
http://www.s-pulse.co.jp/news/20101223-2957.html (清水大本営)

本ブログ12月11日付で既報の通り(ウソである。書いてみたかっただけ)、ではなく当該日の記事で予想を立てたのが偶然にも当たってしまい、困惑と安堵の気持ちが浮かんでくるブログ主である。

というか、ヨンセン退団は既に確定しており、岡崎慎司も独ブンデスリーガ1部のシュトゥットガルトから引き合いが来ており、来シーズンにおける清水の攻撃陣はどうなるかと思っていた(ついでにいうと、兵働昭弘が柏レイソルから正式にオファーが来ている)が、高原直泰の入団で、原一樹・大前元紀・永井雄一郎が健在の清水FW陣が何とか持ちこたえることが確定した。

最も、引き抜きの激しいのがMF陣で、今年のレギュラーのうち、小野伸二以外は全員退団あるいは移籍という事態で、ここの穴を埋めない限り、来シーズンのゴトビ新監督がどのようなメンバーを組んでくるか、来日して早々に頭痛の種となるであろう(藤本淳吾は私が予想した横浜マリノスではなく名古屋グランパスエイトらしく、本田拓也はどうも馬鹿島のようだし、今年はケガの影響でほとんど試合に出ていなかった枝村匠馬にすらガンバ大阪からオファーが来ているらしい)。こうなると望月達也強化部長始めフロント陣は正月抜きで東奔西走しなければならないことは確実である。こういう仁義なき引き抜き合戦が行われると、逆にこちらもJ2落ちしたクラブ、あるいは今J2にいるクラブ(さもなくばKリーグか)から使えそうな選手を札束で引っぱたいて引き抜いていくことになりそうである(いくらJ1では貧乏クラブといってもJ2クラブやKリーグクラブとは予算規模が違いすぎる)。

まぁゴトビ新監督は来月はアジア杯で日本に来られないので、来月中に形だけでも戦力をそろえれば、育成の能力にもたけた新監督の能力を信じて、来シーズンは「中位力」あたりでとどまってくれれば御の字ということになるであろう。

幸いDF陣は市川大祐と青山直晃が抜けただけであり、補強として湘南ベルマーレからDFのポジションならばどこでもできる村松大輔の獲得に成功し、去年はあまり働いていなかったボスナーを加えれば、何とか陣を組むことはできる(児玉・太田・村松がユーティリティプレイヤーなのがさらに幸いである)。場合によっては岩下敬輔をDMFに回す可能性も考えられる。それからコンサドーレ札幌にレンタルしている高木純平を呼び戻すことも(現時点では札幌の選手の動向が不明だが)考えられる。

というわけで、今シーズンのようにレギュラー2チーム分の戦力を抱え込んでいたのは何かの夢だったというわけで、来シーズンは一転してアルディレス監督時代初期のような選手不足に悩まされることになりそうである(あの時は本当にFWが、人材でなく人手もいなかったなぁ)。ゴトビ新監督には、1シーズンでの結果を求めるよりも―最もJ2落ちしたら困るが―、3年後・4年後の成長を期待したい(契約は2年契約だが)。  

Posted by 故郷を離れて13年目のカズー at 13:59Comments(1)清水エスパルス/その他

2010年12月18日

明るい農村 その1

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20101217/CK2010121702000142.html
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20101217/CK2010121702000144.html

上記URLは2010年12月17日付の中日新聞CHUNICHI Webへのリンクであり、共に昨日配信された記事である。

上はいかにも静岡な記事です。さすがに半発酵茶(ウーロン茶に代表される中国茶)を静岡で栽培する(実はこの表現は間違いですが)ことはないようですが、以前は緑茶の輸出に関する話題と静岡紅茶に関する話題を取り上げたことがある。ここでは台湾が静岡紅茶の輸入を考えてみたい、という記事を取り上げた。

筆者が先日のブログで『日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 』(講談社)という怪著を取り上げたことがある。ほかにも『日本の農業は成長産業に変えられる 』(洋泉社)や『「食料自給率」の罠 輸出が日本の農業を強くする』(朝日新聞出版)という本がある通り、日本の農業は決して暗い未来が待っているとは限らない。日本の農業を守るにはむしろ、Made in Japanの高級イメージを使って、世界の富裕階層に日本の農作物を売り込めば、農協に日本の農家(そのほとんどがいわゆる二種兼農家)を守っていただく必要はない、という考えを持っている。

まぁ以前のこのブログの記事で何度も緑茶・紅茶の未来について記事をアップしたので、固定読者には「またか」という印象を与えるかもしれない。ただ、今回の茶に関する記事は、売り込みの話ではなく、逆に買い付けのお願いに台湾人が来静したということが今までと違う話である。静岡側の回答は、静岡紅茶は栽培の歴史が新しいので、もっと品質を高めてから考慮したいということである。

賢明であろう。一つの農作物で失敗すれば、ほかの農作物・工業製品に関するMade in Japanの高級イメージを傷つけるので、品質が安定化するまで本格的な輸出は自粛する方がいい。この記事のような茶イベントに参加するような野心的な農家であれば、カイゼンに力を注いで品質を安定化させるのはお茶の子さいさいであると確信できる。それができれば茶の輸入を欲している国・地域に売り込むには、在静の茶商にそのノウハウを使ってもらい、輸出できる範囲で(何しろ栽培量が少ないものだから)どんどん輸出もしていけばいい。その上で静岡紅茶の飲み方に関するノウハウも自ら研究するなり、輸出先でどのように飲まれているか調査してみたりして、さらにカイゼンを心掛ければ、気候の大変動でも起こらない限り十分に食べていける農業を営むことができることの象徴ともなり得る。

最もこういうアグレッシブな農家はやる気のない都市近郊農家に嫌われる恐れがあるが、まぁ静岡=茶というイメージがあるので、よその県と比べて農業に理解があるものと信じたい。

とにかく、それから「平時においては」食料自給率100%を維持する必要はないどころか、例えばジャポニカ米を輸出してインディカ米を輸入するとか、ミカンを輸出してオレンジを輸入するとか(これは実際に行っているが)そうやってお互いに付加価値を高めていくことが経済成長につながるのではないか。ちなみにインディカ米というと平成5年(1993年)の平成米騒動を思い出すが、あの時は急な凶作で、日本人の間にインディカ米をおいしく食べるノウハウが全くなかったことが重なって起こった事件であり、むしろピラフ・パエリア・チャーハンなどは粘り気の少ないインディカ米の方がおいしく食べられるものである。先述の付加価値向上の要領で日本から紅茶を輸出してスリランカなどから紅茶を輸入するというのも考慮に入れていい(もちろん静岡紅茶をスリランカに輸出しろという話ではない)。

次は下の記事に関する話題で、清水とは縁のない話だが、私が「いくら南国静岡とはいえサトウキビも栽培していたのか」と驚いたので引用した。記事によると、このあたりがサトウキビ栽培の北限であり、掛川市の旧大須賀町域より南に位置する日本領土というとごく限られてくるが、それでも江戸時代の薩摩藩領くらいならば何とか引っかかってくるような気がする。

とすれば、歴史にもしは禁物というが、薩摩藩がわざわざ船を仕立てて琉球征服を試みなくとも、自藩領内でサトウキビ栽培をすれば、サトウキビに関するさまざまな悲劇が起こらなかったのではないかと愚考する。まぁ農業は北限・南限だけの問題ではなく、土壌や水利の問題も絡んでくるのでそう単線思考するわけにはいかないが、本当に伝統的に「よこすかしろ」があったなら、サトウキビ栽培を遠州や薩州名産にしておけば、江戸時代以降の歴史もまた変わってきたかもしれない。

それで、現在の「よこすかしろ」は町の名産として砂糖に精製して販売しているのみならず、少量ではあるがラム酒の原料として使われているそうである。こちらは販売できるほどの量は生産できず、資金の協力者を募って徐々に生産量を増やしていく模様である。また、砂糖からラム酒を精製するのは、かつての掛川藩と土佐藩の歴史的なつながりの関係で、高知県安芸市で行われている。詳しい情報はここをクリックしてもらうのみならず、「掛川市 ラム酒」で検索して欲しい。

さすがに「静岡第一テレビ」が、現時点では最後に発足した民放であるにもかかわらず、「第一次産業」の協力を得て創立したが故にその名がついているという、農林水産業の豊かな県ではある。都市近郊農家や奥州某県の政治力に頼っている農家には我らが静岡農家の爪のアカをせんじて飲ませてやりたい。

とにかく先進国の農業は、食べていくための農業のみならず(それはそれで必要だが)、商品作物を生産して付加価値を高め、できることなら輸出にも目を向けるのが本来の姿であろう。まぁ日本人の道徳には「頭を使うより体を使え」「口を動かすより体を動かせ」というのがあるから、簡単に脱皮はできないかもしれないが、我が県の農家のみならず、アグレッシブな農家には「頭も使い体も使う、口も動かし体も動かす」人たちがたくさんいるのが救いである。  

Posted by 故郷を離れて13年目のカズー at 09:23Comments(0)

2010年12月17日

秋葉原発祥の地で火祭り開催

http://www.shizushin.com/news/local/west/20101217000000000016.htm
上記より引用(静岡新聞のWebは一週間程度でサーバーから消去されるらしいので、著作権法上問題があるかもしれませんが、コピペします)
伝統の「秋葉の火まつり」 幸多き新年の到来祈る
2010/12/17配信

浜松市天竜区春野町の秋葉山本宮秋葉神社上社(河村基夫宮司)で16日夜、伝統の「秋葉の火まつり」が行われた。神職が秘伝の舞を奉納し、幸多き新年の到来を祈った。

舞台は冷え込みが厳しい標高866メートルの境内。午後10時ごろ、手筒花火の奉納で幕が開けた。来年の豊年吉凶を占う「弓の舞」、罪や汚れを切り払う「剣の舞」と続き、一子相伝の「火の舞」で神事は最高潮に達した。

火の舞では、燃えさかるたいまつを神職が振りかざした。参拝者は寒さを一瞬忘れ、炎が描き出す厳かな弧を見つめた。

え~と、これは大したことない記事なのだが、この「秋葉神社」というのは火防(ひぶせ)の神を祭った神社で、江戸時代には江戸・相州・今でいう東海地方で特に祭られたものである。ご存じの通り江戸時代に火事が起こると、せいぜいできる消火策は延焼を防ぐために周囲の家屋を壊すくらいで、特に江戸で火事が発生すると多数の死者が発生したことから、火防の神は熱心に祭られた。

秋葉原発祥の地、というのは、明治初期に東京で大火が発生し、それに対する供養と再発防止を祈願して、現在の秋葉原駅構内に相当する位置に神社を建立し、かつその周囲一体を日除地(防火帯)として、建物の建設を禁じたことから「秋葉の原」「秋葉っ原」と名付けられた所に、後に日本鉄道が現在の秋葉原駅を設置した時にその駅名を「秋葉原」と名付けたことに由来する。

なお、遠州春野の(つまりこの記事の)神社は「あきはじんじゃ」で、江戸改め東京の「秋葉の原」などは下町なまりから「あきばのはら」と呼ばれ、日本鉄道は駅名に「あきはばら」と名付けた。明治時代は鉄道の結接点であったことから物流の拠点とされてきたが、戦後日本では近くにある東京電機大学の学生がこの地で旧軍や米軍の払い下げ電機部品を手に入れたことが、現在における秋葉原の直接の由来となっている。

この記事に添付されている写真で見ると、火防の神を祭った神社であるだけに、火を扱ったイヴェント(火の舞)が行われている。なお、昨日の秋葉山(標高866メートル)は相当な冷え込みであったことが想像できる。秋葉神社の神職及びお客様の皆様は大変お疲れ様でした。  

Posted by 故郷を離れて13年目のカズー at 09:49Comments(0)その他

2010年12月16日

スーパーカートリオのDNA清水に注入

http://www.s-pulse.co.jp/news/20101215-2937.html (清水大本営)

一部の報道でうわさされていた、読売ヴェルディ(もう読売グループは関与していないのだからこの枕はやめるべきだと思うが)の高木俊幸選手が完全移籍で我らが清水エスパルスに入団することが公式ウェブサイトで昨日、発表された。

え~と、私の他ブログで彼のことを紹介したことがある。確かJFLのクラブにヴェルディが負けた記事だ。さすがに高木豊選手のDNAを受け継いでいるようで、高速ドリブルが売りの選手だが、清水公式ウェブサイトにおける彼の売り込み文句ではフリーキックを自分の得意技にしているとのことである。本年度の清水の選手でFKを任されていたのは、主に兵働昭弘選手であり、時々は意表を突いてボスナー砲発動、といったところである。意外に藤本淳吾選手はFKに参加することはない(まぁ、今シーズンはフォワード登録だったから、ということもあるが)。

私はこのニュースが公式サイトで確認されるまでは、ガセとまではいかなくても、父の意向を考えると、旧読売から離れることはないだろう、と信じ切っていた。彼のお父さんである高木豊選手が現役の時代は、野球界は「巨人にあらずんばプロ野球選手にあらず」という感覚が濃厚だったので、せめて息子には巨人と同系列の読売ヴェルディにいて欲しいと願っていた、と思い込んでいた。まぁまだ次男坊と三男坊はヴェルディのユース・ジュニアユースに所属しているので(ただし次男はトップで試合出場経験あり)、「巨人の高木」は彼らに委ねられるのであろうか。

もし藤本淳吾選手が抜け、岡崎慎司選手までガンバか海外移籍となったら、今年の4-3-3を継続する限り、左右のウィンガーを本ポジションにする可能性が高い。そういえばガンバは岡崎ではなく、今シーズンはお茶を引いていた(もちろんケガの後遺症で、であるが)枝村匠馬の引き抜きを画策しているようだ。

本来ならば、アフシン・ゴトビ監督は契約成立直後に来日して、清水エスパルスのチームなりを観察すべきなのだが、彼のイラン代表監督としての契約は来年1月までなのでそれが不可能なのが厳しい。とすれば、高木俊幸選手の獲得も、藤本・岡崎対策も望月達也強化部長が担う任務だと思う。

氏は来シーズンの清水エスパルスをどのようにしたいのか、というヴィジョンを末端サポーターにまでは開示しておらず、場末のブロガーにとってはスポーツ新聞やサッカー週刊誌などで追いかけるのが精いっぱいである。考えられる事態としてはアフシン・ゴトビ監督に、まずは若手選手の育成と、J2落ちしない程度の成績を期待し、徐々に戦える戦力を整えていくことを望んでいるのだろうか。

高木俊幸選手は左右のウィンガー(FWとしてもMFとしても)が主戦場で、もしゴトビ監督が今年と同じ4-3-3を維持するのであれば、中盤は小野伸二という絶対的な存在がいるので、藤本淳吾の穴を埋める右ウィンガーになる公算が高い。ちなみにゴトビ監督は日韓共催W杯で韓国代表のアナリストを勤めていたので、オランダ流4-3-3あるいは3-4-3を導入するかもしれない。(が、キャリアとしては合衆国とイスラム共和国での職歴の方が長いので、イングランド流4-4-2―中盤がフラットになるやつ―をメインフォーメーションとする可能性も捨てきれない。)オランダ流なら高木俊幸選手のポジションもたくさん用意できるが、イングランド流ではポジションは一つないし二つだけしかない。しかもFWは大前元紀選手(高木俊幸選手と同郷―横浜市青葉区―ということになるのか?)が一皮抜けたので、ここに割って入るのは難しいかもしれない。

まぁ高木俊幸選手の加入は歓迎できるが、望月達也強化部長が主力選手に対する他クラブの引き抜き工作を何とか阻止して欲しい、というのがともかく本音である。まぁ引き抜かれもあれば引き抜きもあるのがサッカークラブの経営なので、J2上がりの高木よりJ1の準主力級選手の引き抜きも(お金の問題で難しいかもしれないが)考慮して欲しい、というところが妥協点であろう。  

Posted by 故郷を離れて13年目のカズー at 12:38Comments(0)清水エスパルス/その他

2010年12月11日

清水新監督にペルシャ系米国人

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/20101210-OYT8T01101.htm (読売新聞静岡版)
http://www.s-pulse.co.jp/news/20101210-2930.html (清水大本営)
http://www.s-pulse.co.jp/news/20101210-2929.html (清水大本営)
http://www.s-pulse.co.jp/news/20101210-2928.html (清水大本営)
http://www.s-pulse.co.jp/news/20101210-2927.html (清水大本営)
http://www.s-pulse.co.jp/news/20101210-2926.html (清水大本営)
http://www.s-pulse.co.jp/news/20101210-2925.html (清水大本営)

一部スポーツ新聞の既報通り、清水エスパルスの新監督に現イラン代表監督のアフシン・ゴトビ氏が就任することが決定した。同氏はアナリスト・コーチ・監督として、韓国・アメリカ合衆国・イランで経験を積んでおり、特に韓国では2002年W杯の韓国4強神話の形成に一役買った(いやそれは審判だろう、という嫌韓2ちゃんねらーおよびブロガーが多数いるだろうが、サッカー関係者としてはそういう声は無視して、正当に韓国の強さを分析するべきである)。

日本でペルシャ系のサッカー関係者というと、横浜マリノスの長谷川・アーリア・ジャスール選手が思い起こされるのみであり、アメリカ人(血統はともかく国籍は合衆国なので)のサッカー関係者というと、もしかしてJリーグ18年の歴史において初めてかもしれない。ペルシャ人というと通訳が心配だったが、合衆国での生活が長いので、英語の通訳でOKということで、すでにボスナー(及びヨンセン)の通訳として英語の通訳がいるはずなので、そのあたりは問題ないであろう。

スタッフとしてのキャリアを見ると、勝ちに行ける監督かつ育成もできるという、来季の新生清水にふさわしいものといえる。

なお、普通は外国籍監督は自分の右腕として信頼できるコーチを同伴するものだが(アルディレス監督に対するペリマンコーチのように)、今回のコーチングスタッフは眞田GKコーチ以外はすべて筑波大学のOBで占められており、木山ヘッドコーチの意向か長谷川健太現監督(まだ天皇杯が残っているので「元」にはならない)の縁か、何にしても面白い人事である。

清水の外国籍選手は現状ボスナーのみであり、彼は場合によってはアジア枠で登録できるので、もしかしたらMLS(アメリカ合衆国のサッカートップリーグ)あたりから選手を引き抜いてくる可能性も考えられる。またはアジア枠に逆行するが、以前のチョ・ジェジン&チェ・テウクのようにかつての縁(水原三星ブルーウィングスの監督を経験したことがある)でKリーガーを連れてくるか、ひょっとしたら清水東高出身の高原直泰(現水原三星所属)の日本復帰もありえるかもしれない。

アルディレス監督あるいはペリマン監督のように最初のシーズンでとりあえず結果を出してから、じっくりチームを作ることが期待されるが、ゴトビ新監督は米国人あるいはペルシャ人のコーチを連れてこなかったので、最悪6年前のアントニーニョ監督のようなことになりかねない懸念もいささか感じられる。前半戦はゴトビ監督で、後半戦は木山コーチが代行監督、とかいうと2004年の再来になってしまう。

ただ、高木純平・青山直晃・長沢駿・廣井友信が移籍で抜け、伊東輝悦・市川大祐・西部洋平が契約非更新となり、藤本淳吾が多分青山とともに移籍して、最悪岡崎慎司がガンバあたりに引き抜かれる(彼は兵庫県宝塚市出身である)危険性を感じさせる来シーズンで、育成と勝利の両方を同時に達成しないと、再来年を待たずに清水がJ2落ちする危険を感じさせる。

悲観的なサポーターとしてはそのような懸念を感じさせるが、ここは楽観的に韓国の4強神話を築いた功労者の一人だからきっと清水でも一仕事してくれるだろうと願うほかはない。

P.S. そういえばうちのクラブは毎年出陣式として神社にお参りするイベントがある。さてゴトビ新監督の宗教は何であろうか。もし厳格なシーア派のイスラム教徒だとしたら、来年はこのイベントがキャンセルされるかもしれない。オレンジのダルマに目を書き込むイベントすらできないのではないか。それから静岡県内にモスクはあるのだろうか(と思って調べてみたら、スンニ派のものかもしれないが、富士市中里にマスジドと名乗る(恐らく)小規模なモスクがあるようだ。とはいえ、豊橋・名古屋に教会がある東方正教会徒のストイコビッチ監督よりは条件は厳しいかもしれない)。  

Posted by 故郷を離れて13年目のカズー at 09:50Comments(0)清水エスパルス/その他

2010年12月10日

第2東名高速:県内「来年度開通あり得る」 川勝知事が意向

http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20101208ddlk22010148000c.html

上記リンクの記事を見てもらいたいが、静岡県の知事は顔が変わっても相変わらず東西交通の便を向上させることに執念を燃やしている。

ここで「顔が変わっても」と書いたが、賢明なる静岡県に住む読者の皆さんならばご承知の通り、川勝平太知事は政治的には石川嘉延前知事の弟子筋に当たる人物である。すなわち推薦政党が違っても考えていることは大きな違いはない。そのうちのぞみ号通過税とか、静岡空港直下に駅を作れとか、そういう話を蒸し返してくるのではないかという懸念すらうっすらと沸いてくる。

ただし一カ所だけ、工事ができていれば今すぐにでも開通して欲しい所がある。すなわち静岡市清水区内の由比地区から薩埵峠に山側から東海道本線・国道1号線・東名高速が並んで位置する「東海道の頸動脈」といわれる場所で、第二東名のインターチェンジとしては、富士インターから清水インターかその先の吉原ジャンクションを経由して東名高速につながる尾羽ジャンクションまでに相当する。現在の東名高速か国道1号線で大きな事故が起こると、静岡県内のみならず日本中の東西交通が目茶苦茶になってしまう。現に私も六年間の清水生活で一度そのような事故に遭遇したことがあり、県の東西交通のみならず、当時の清水市内の自動車交通まで目茶苦茶になり、勤務先の同僚が通勤に四苦八苦したり、甚だしきは動けないという理由で有給休暇を取る羽目になってしまったということがあった。なお私は徒歩で通勤していたので、なぜこんな狭い道まで渋滞しているのかを会社に着くまで理解できなかった。

今度の第二東名は上記のようにこの旧庵原郡に当たる地域を山の手でトンネルを使って、この「頸動脈」をバイパスするので、事故が発生しても地域交通は被害を受けるかもしれないが、日本全国の東西交通における被害を減少できる望みを託すことができる。

ただ川勝知事の地盤(本来関西地方出身の知事が県内に地盤を持っているはずはないが、石川前知事の弟子ということなら掛川近辺が地盤ということになるか)から考えて、そのような日本国における東西交通の弱点を補うという意味よりは、県内、特に掛川周辺の土木業者に対する利益供与の色彩が強いような気がする。静岡県内の産業構成からいえば、土木より機械工業・電気電子工業の方が重要性が高いのであるが、なぜか選挙というと土木関係者の方が組織票として有利に働くみたいである。

私の脳内では、石川前知事の遺志(まだ生きているっていうの)を受け継ぐ川勝知事のいやらしさを批判したい気持ちと、「東海道の頸動脈」で起きた交通事故の深刻さ(何せ自分も間接的な被害者であったので)をてんびんにかけて、どちらが重要かを計りかねる所である。  

Posted by 故郷を離れて13年目のカズー at 04:14Comments(0)静岡の交通(Misc)

2010年12月03日

静岡空港、11月の国内線搭乗率は55.9%

http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20101202000000000018.htm
12/02 08:25配信

上記より引用(静岡新聞のWebは一週間程度でサーバーから消去されるらしいので、著作権法上問題があるかもしれませんが、コピペします)

 県は1日、11月の静岡空港の利用状況を発表した。フジドリームエアラインズ(FDA)が10月末から札幌線を運休し、松本線を新設するなどした国内線の搭乗率は55・9%で、10月より3・3ポイント低下し、前年同期と比べても9・9ポイント低かった。国際線は韓国・ソウル線が好調。就航全路線では、10月より2・6ポイント下がって60・8%だった。
 FDAは新規路線の松本線が35・0%。利用者は1690人で、うち松本経由で静岡―札幌間を利用したのは761人。10月は3千人以上が札幌線を利用しており、直行便運休が影響したとみられる。1日3便から2便に減便した福岡線は63・4%で10月より7・7ポイント上昇。ダイヤ改正した熊本、鹿児島線はそれぞれ41・8%、50・7%で、10月を11・7ポイント、1・7ポイント下回った。
 全日空の札幌線は10月より2・6ポイント減の67・1%、沖縄線は1・0ポイント増の76・8%と堅調だった。
 北朝鮮による砲撃の影響が心配されたソウル線はアシアナ航空、大韓航空ともに70%を超え、合計で10月より1・2ポイント増の73・9%と好調を維持した。ただ、関係者の間には今後の影響を心配する声もある。
 中国・上海線は上海万博閉幕と減便、ふじのくに3776友好訪中団が峠を越えた影響などで利用者が10月の3分の1に激減。搭乗率は45・3%だった。
 県空港利用政策課は「(利用が減る)冬場に向け、関係団体と連携して広告宣伝やキャンペーンに力を入れ、需要を喚起したい」としている。


FDAのこの搭乗率では鈴与ホールディング(本社)の資産が食いつぶされて、乙仲の鈴与や清水食品などのグループ各社にも影響が出るのではないかと勝手に推測してしまう。しかも糞ANA、大韓航空やアシアナ航空運行分については比較的好調であることもその憶測に拍車をかける。最も上記三社も静岡県民程度の所得や県内企業の体力では儲る上級クラスの客はほとんど期待できないと思われ、搭乗率程にもうけは出ていない可能性が高い。

それに上海便は非常に搭乗率が悪く、恐らく冬を越すのが精いっぱいではないか。その後に上海便は運休に追い込まれ、ほかの空港同様に国際線はソウル/仁川便のみになる可能性が高い。札仙広福の一角を担い、近距離ではあるがさまざまな方向に国際便を飛ばしている仙台空港でさえソウル/仁川便は週7便であるのに対して、静岡空港は同便が週14便就航しているのだが、国際線はどうやら静鉄ジャストラインが運行している静岡成田空港線が邪魔をしているため、台湾行きのチャーター便以外(何か、この冬に静岡-釜山便のチャーター便が飛ぶらしいが)はとてもペイしないということか。

本来なら、それこそソウル/仁川空港をハブ空港として大韓航空・アシアナ航空に搭乗し、さらに遠くに行くべきなのだが(静岡-ソウル/仁川便はそういう時間に設定されている)、空の旅に慣れていない観光客にとってはハブアンドスポークシステムはかえって都合が悪いものである。まぁ年末には朝鮮戦争再開かとうわさされているにもかかわらず、韓国旅行(実質ソウル旅行)はそれなりに繁盛しているということか。

本題に戻すと、搭乗率を下げているのは実はFDAであるということだ。最初からニッチな便設定という路線を目指したFDAにとってはもしかしたらこの搭乗率の悪さは織り込み済みであるのだろうか。そして、それゆえにドル箱路線として県営名古屋福岡便を日航から引き継いで静岡県内の赤字を補おうという発想が生み出されたのかもしれない。もしFDA全体の収益を考えたいのであれば、この県営名古屋福岡便の搭乗率も報道して欲しいものだが、県域メディアの静岡新聞にはそういう発想は出てこないのかもしれない。といって、中京ベースのブロック紙である中日新聞の静岡県版にそういう記事が出たという話も聞いたことがない。まぁまだ始まったばかりなので様子見ということもあるだろうが。

しつこいが、以前にも書いたように静岡空港を本拠地としている以上、一本の高速鉄道で路線がつながっているかあるいはつながる予定の九州方面便ばかりてこ入れするより、糞ANAが利権でもって邪魔しているのだろうが、高速鉄道では必ず改札口を経て乗り換えなければならない越後・東北方面便のほうが直接的なライバルがいないので路線維持も楽ではないかと愚考するのだが、FDAの首脳陣はそちらには全く興味を示していないようだ。それが私に同じことを何度も書かせたくなるほど疑問である。  

Posted by 故郷を離れて13年目のカズー at 00:40Comments(0)静岡空港

2010年12月02日

プロジェクトT―緑茶を輸出せよ!

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20101201/CK2010120102000136.html

紅茶と緑茶の輸出入は、清水港の廻船問屋に一時勤めていたことから思い入れがある。過去記事でもここここで二度取り上げたことがある。この中日新聞の記事では、TPPによる関税撤廃で日本の茶業がどうなるかを考察したものである。

ちなみに、この輸入関税は紅茶・半発酵茶(その多くはウーロン茶)・緑茶ともに私が輸出入に関する業務に携わっていたころより少し下がったような気がする。その昔我々は「ウーロン茶なんて税金を飲むようなものだ」と語り合っていたものである。

それは置いておいて、県内・国内で緑茶の流通網が張り巡らされた日本で、外国(そのほとんどは中国)産の緑茶を輸入して、例えば缶やペットボトル入りの緑茶として売り出すのも難しいと思われる。向こうの商社に所属するセールスマンの努力やかの国で産する緑茶の安全性を証明するかがカギだろうが、リンクした記事によると中国産の緑茶は輸入量が減っているということで、そういう志のある商社マン(もちろんウーマンでも構わないが)はいないということのようである。

まぁ同じ農業でも茶業は、缶入り緑茶やペットボトル入り緑茶の普及で思ったより将来真っ暗というわけではないようである。それに「茶」は中国・福建省、台湾、スリランカ、インド・アッサム地方(それに静岡の茶産地)といった代表的な産地の地形を見ると分かるように、山岳地帯か、少なくとも丘陵地帯で栽培されていることが大きい故に(あとはコメのように「減反政策」という愚策を押しつけられていないこともある)、実際は離農しつつ土地の売却益を期待して耕作放棄をするということが難しいが故に(買っても開発できないから)、農家の営農意欲は決して低くない。

怪著『日本は世界第5位の農業大国』ではないが、茶業はコメに比べると付加価値が高いので、肉体労働がきつい(ミカンもそうだが、茶に手を加えるごとにきつい山を上り下りしなければならない)ということを除けば決して将来が悲観的というわけではない。類書にも記載されているが、安全基準の厳しい日本の農作物(ここでは緑茶、ただ紅茶の輸出も検討されている)を高級農作物として世界の富裕層に売り出せば、必ず需要があるに違いない。先進国や一部の大国で日本料理、特にスシが人気なのは、そういう層に「日本食はヘルシー」との幻想を与えたからであって、緑茶でも同じマーケティングで輸出すれば、うまくいけばはまる可能性が期待できる。大体前世紀の初頭には合衆国では緑茶を紅茶のように砂糖やミルクを入れて愛飲していたという事実もあるのだから、多少そのあたりに目をつぶれば先進国でも受け入れられるという期待ができる。

某有力政治家は農家に対する個別保証金を提供することで離農を食い止めることを企図したが、静岡(あと埼玉・京都・鹿児島など)の茶業のように誇りを持って営農している農家にとっては、むしろそういう買収まがいの政策より輸出先の関税を下げることで市場を拡大することを援助してくれる政治家の方がありがたいのではないか。そしてEUや合衆国では関税は無税である。個人経営の農家や中小企業の茶商に不足している輸出のノウハウをJETROとか総合商社とかが援助してくれると、静岡の茶業農家にとってはまさに『明るい農村』となる可能性を秘めている。

つまり、TPPで相互の貿易量が増えれば、緑茶もそれに従って輸出量が増え、かつ輸入はライバルがいないということもあって考えなくてもいいということで、日本の茶業農家にとっては万々歳ということである。問題はカロリーベースの自給率を支えているコメ農家であろう。二種兼が多いとはいえ、農家の戸数としては圧倒的に多いわけだから、ここが先述の某政治家や農協に丸め込まれると、世界の貿易自由化の大勢にあって、日本のTPP参加が難しくなることは想像に難くない。  

Posted by 故郷を離れて13年目のカズー at 08:17Comments(0)