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2010年09月29日

静岡空港関連ニュース二題

まずは景気のいい方から(いや、FDAにとっては不都合な話だが)。

http://www.shizushin.com/news/feature/airport/news/20100929000000000062.htm
上記より引用(静岡新聞のWebはすぐにサーバーから消去されるらしいので、著作権法上禁止されていると新聞社側は明記していますが、引用元を明確にするためにコピペします) 本日配信

松本経由の運賃、直行便より安く  FDA静岡―札幌
FDAは29日、10月31日以降の冬ダイヤで静岡―札幌の直行便を運休し、代わりに松本経由で運航する静岡―札幌間を結ぶ路線の運賃について、8月下旬に公表した運賃3万7千円(普通、片道)を改め、直行便より200円安い3万5600円にすると発表した。
 現行の直行便の運賃は3万5800円。8月下旬に松本経由便の運賃を発表した後、「直行便と比べて利便性が下がるのに運賃が上がるのはおかしい」などと川勝平太知事や利用者から声が上がり、FDAは運賃見直しの検討を進めていた。3万5600円は松本―札幌と同じ運賃となる。

ということで、県庁のお偉いさん方による文句の結果、富士山静岡→(松本経由)新千歳間と松本→新千歳間の運賃が同額になった。まぁ静岡県本拠の航空会社としては仕方がないというか、当然の結果になったわけである。ただこれでじゃあ静岡県民というか、県中部地方の企業・住民が冬季に北海道旅行を頻繁にしてくれるかというと難しい。あくまで一元県民の意見であるが、北海道のスキー場は本州のそれに比べて山が浅いせいか、滑る面白さが本州のスキー場より劣るのだそうだ。それからスキー絡みの皮肉だが、スキー場選びをするならば、北海道に行くより途中降機の松本周辺の方が機会が多いわけである。まぁ、せいぜい札幌の雪まつりツアーを見に行くか、温暖な静岡人がくそ寒い冬の北海道で寒さに震えるのを体験するかくらいしか観光的には思いつかない(ビジネス客のことは最初から論外とする)。ということは富士山静岡→松本は空気を運ぶ可能性が結構高そうである(最も乗り継ぎ専用便ではないので、信州へ飛行機で行く物好きも少しはいるかもしれないが)。

これが景気のいい話となると、景気の悪い話なんてどんなに暗いネタになることやら。

http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20100929000000000061.htm
上記より引用(静岡新聞のWebはすぐにサーバーから消去されるらしいので、著作権法上禁止されていると新聞社側は明記していますが、引用元を明確にするためにコピペします)本日14:41配信

FDA、小松線撤退へ 搭乗率低迷で判断

 フジドリームエアラインズ(FDA、牧之原市、鈴木与平社長)は29日、静岡―小松線を来年3月27日以降運休すると発表した。小松線は就航開始以来、搭乗率が低迷し、6月から1日2便(往復)を1便に減便した後はさらに搭乗率が落ち込んでいた。FDAは「利用状況を好転させるのは難しい」と判断し、路線撤退を決めた。
 昨年6月に開港した静岡空港からの就航先としては、初の撤退となる。
 小松線の搭乗率は1日2便だった今年5月末までは39・5%で、1便となった6~8月は27・3%。FDAは静岡、石川両県の支援を受けながら利用促進も図ったが、抜本的な解決にはつながらず、「赤字路線」の状態が続き、来年3月下旬の夏ダイヤ改定に合わせて運休を決めた。石川県に対しては既に運休を伝えているという。
 FDAは昨年7月、小松、熊本、鹿児島の3路線で就航を開始した。熊本、鹿児島が1日1便に対して小松便はビジネス客などの需要が最も見込めるとして朝夕1日2便でスタートしたが、今年6月には松本―札幌、松本―福岡線の運航開始に伴うダイヤの見直しで1日1便に減らした。
 就航開始から8月末までの搭乗率は熊本線47・2%、鹿児島線58・3%で、両線と比べても小松便の低迷が目立っている。FDAは「特に小松から静岡に来る人が少なかった。高速道路料金の割引や不況の影響もあった」と分析している。
 川勝平太知事は29日の定例記者会見でFDAの小松線撤退について「極めて残念。まだ撤退まで時間があるので、運航を継続していただけるよう石川県や金沢市と連携しながら搭乗率を高めていきたい」と話した。

静岡空港関連ニュース二題静岡空港関連ニュース二題 大体静岡と金沢って雰囲気が似ているんだよね。静岡には外港としての清水市があったから吸収して政令指定都市になったが、金沢の外港は市域でかつ近代に堀込で整備された新しい港だから、合併相手がいないということで以前の金沢市とほぼ同じ形を保っている。しかし平成の大合併前はどちらも歴史ある地方都市で、市街地が地方都市にしては繁盛していて(共に109がある地方都市である。左・109静岡、右・109香林坊)、人口も40万代と規模も似ていた(さすがに面積では大井川の源流地帯を吸収した静岡の方がはるかに巨大だが)。観光では静岡が劣っているが、県全体だと逆に静岡の方が「圧倒的じゃないか、我が県は」状態ではあるが、その主力は温泉旅館業と水産関係観光業で、それこそ石川県とダブってしまう(ダブらないのは富士山くらいか。それにしても山梨県というライバルがいるし)。記事ではビジネス需要とあるが、輸送機械とその部品が強い静岡県と、意外にITが強く、あとは伝統工芸頼みの石川県でどういう補完関係が見いだせるのか。その結果が搭乗率4割弱と4分の1強というざまである。そして歴史ある地方都市同士といっても、どう見ても加賀百万石の都・金沢と駿府城を壊してしまった静岡では、金沢>(越えられない壁)>静岡と全国民が(そう、静岡県民も含めて)思っていても不思議ではない。

ここでせいぜいFDA様にお願いしたいのは、頻繁に路線開業→路線休止(実質廃止)を繰り返すスカイマークの真似だけはしないで欲しいものである。大体FDAはスカイマークのようなLCC「志向」の会社ではないのである。

今日は二記事を取り上げたので、かなり長くなったがご容赦願いたい。
これだとそれこそエスパルスがJリーグ優勝をなし遂げて、賞金一億円をFDAに恵んであげることでもしないと、FDAの存続すら危ういのではないか。むろん冗談だが、少なくともエスパルスのJPリーグ(Jリーグのプレミアリーグ。最もこの話自体話題作りの打ち上げ花火くさい)参入は困難になりそうだ。


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Posted by 故郷を離れて13年目のカズー at 20:30│Comments(0)静岡空港
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